タロットについて
タロットのその起源についてはいろいろな諸説があり
謎に包まれています。
タロットカードとして確立されたのは
13世紀から14世紀初頭に文化の中心地である
イタリアで作られたと言われていますが
タロットは紙で出来ている為、破れたり
バラバラになったりして保存されにくかったため、
現在保存されている最古のタロットカードは
15世紀イタリアのミラノを支配していたヴィスコンティ大公家に残されています。
また、タロットカードの初期の頃は、占いとゲームの両方の役割を果たしていたようで
賭け事にも使用されていたといわれています。その後タロットカードからトランプカードが生まれゲームとして使われるようになり、タロットカードは占いカードとして今に至っています。
17世紀に入りますとフランスのマルセイユで製紙業と印刷業が発達し、タロットカードの生産が盛んになり
【マルセイユ版タロットカード】として庶民に普及しました。
ロットカードの絵には、おとぎ話やことわざや神話などが導入されています。
また、古代エジプトのヘルメス学やモーゼが神から授けられた秘法カバラの影響も強く受けています。
人は生まれてから死ぬまで、いかにして心の成長を図り、
神の意識へと近づいていくかをおとぎ話や神話などを織り込んで象徴的な絵に表したのがタロットカードです。
タロット占いは卜術といわれる占いで、これはシンクロニティーといって、
この世に偶然はなく人生で体験することは、みな必然なのだという考えからきています。
実際にタロットはとてもよく当たります。
それは、カードを引いた人の心理状態や、現実に今起こっていることを絵で表してくれます。
19世紀から20世紀に変わる世紀末に、イギリスにあった魔術結社【黄金の暁】では、
タロットとユダヤの秘法カバラとの関連について研究がなされ、新しい解釈によるタロットカードが作られました。
それが【ゴールデン・ドーン・タロットカード】で
その後【ウエイト版タロットカード】に改修され現在に受け継がれています。
スイスの心理学者ユングによれば、私たちはみな心の奥の奥に人類共通の意識で繋がった部分を持っていて
そこから情報を得ているという【集合的無意識】を持っていると唱えました。
またシンクロ二ティーをも唱え卜術という占術なぜ当たるかを証明しています。
タロットは人の心の中にある意識を映し出す鏡のようなものと捉えてください。